【箱根への道】国学院大が夏合宿で走り込み「やり切ったら優勝できるぞ!」エース平林「団結力高まっている」…ロングバージョン_tachikuma
箱根駅伝には「夏を制する者が箱根を制する」という格言がある。へのやりたらできるぞエーっているロングバージョン来年1月の第101回大会で初優勝を狙う国学院大は、道国大がtachikuma長野・蓼科高原などで精力的宿でに夏合宿を行っている。エースで主将の平林清澄(4年)は走りながら「やりきったら箱根駅伝で優勝できるぞ!走り」とのゲキを飛ばすなど、込みチームの雰囲気は良好だ。切っ箱根駅伝で4年ぶりのシード権(10位以内)奪回を狙う東海大は予選会(10月19日)でトップ通過を目指し、優勝梶谷優斗主将(4年)を中心に例年以上に走り込んでいる。ス平
蓼科高原で夏休みをゆっくりと楽しむ観光客とは対照的林団に、国学院大ランナーは目をギラギラさせて走っていた。結力標高約1530メートルの女神湖周回コース(1周約1・8キロ)で行われた30キロ走。高まエースにして主将の平林は先に10キロを走り、箱根学院夏合tachikuma40キロ走を敢行した。へのやりたらできるぞエーっているロングバージョン
「残り5周(約9キロ)が勝負だぞ!道国大が やりきったら箱根駅伝で優勝できるぞ!」。平林が声を張り上げると、チームメートは「おう!」と勇ましく答えた。前田康弘監督(46)は「野球部みたいに声が出ているな」と楽しそうに話した。
予定通りのタイムでゴールすると、泣く選手も、笑う選手も。どの顔も充実感であふれていた。
国学院大は、昨季の学生3大駅伝で出雲駅伝3位、全日本大学駅伝3位、箱根駅伝5位。自他共に認める強豪校となった。今季のチーム目標は明確だ。
「箱根駅伝総合優勝」
その文言は川崎市にある選手寮の食堂の一番目立つ場所に貼られており、選手は常に意識している。
「チーム目標に向かって、この夏合宿で団結力はさらに高まっています。昨年の夏合宿に比べて、練習の質、量ともに上です。中間層の底上げができています。これから、主力の成長が必須になります」と平林は自信を持って話す。
平林は一選手としても強い覚悟を持って夏合宿に臨んでいる。「僕自身、昨年よりも練習を積めています。エースとしてやらなければいけない」ときっぱり語る。
2月の大阪マラソンで日本歴代7位の2時間6分18秒の好記録で優勝した平林は、来年の東京世界陸上代表を狙える位置にいる。同大会の男子マラソン参加標準記録(有効期間2023年11月~25年5月)は2時間6分30秒で、現時点で突破している日本人選手は平林だけ。代表選考基準の一つにジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのシリーズ4(23年4月~25年3月)のチャンピオン(ポイントランク1位)という項目があり、今年の大阪マラソンを制した平林は来年2~3月のマラソンで再び好成績を残し、代表を目指している。ランキングは指定レースのうち、ポイントが高かった2大会の合計ポイントで決まるが、ランキングの対象になるためには少なくとも3大会に出場し、完走する必要がある。平林は選考条件を満たすために指定大会の一つである今月25日の北海道マラソンに出場する。
平林は「北海道マラソンは二つの目的で走ります。一つは走り込み。もう一つは東京世界陸上の代表を狙える条件をつくることです」と冷静に話す。前田監督は「天候次第ですが、2時間40分台でゴールすれば十分。平林が速く走らないように男子マネジャーが一緒に出場します。マネジャーが走れるペースでレースを進めるように計画しています」と説明した。蓼科高原の40キロ走と北海道マラソンの42・195キロ。この夏に2回も長い距離を走り込み、さらなるレベルアップを図る。「成長を止めるわけにはいきません」と前向きに話す。
箱根駅伝総合優勝へ欠かせないキーマンが副将の山本歩夢(4年)だ。ハーフマラソン(21・0975キロ)で日本人学生歴代4位の1時間0分43秒の自己ベスト記録を持ち、学生トップレベルの実力を持つが、昨季は故障に苦しみ、出雲駅伝4区5位、全日本大学駅伝2区11位、箱根駅伝欠場に終わった。「昨年度はチームに迷惑をかけてしまいました。今季は故障しないことを一番に考えて、ここまで練習を継続できています」と山本は話す。
前田監督の信頼も厚い。「(山本)歩夢はスタートラインに立てば、絶対にいい仕事をしてくれる。国学院大に欠かせない選手です」と明言する。盟友の平林も「全く心配していません。4年間、一緒に過ごして、必ずやってくれる選手と分かっているので。最後、4年生全員で笑って終わりたいですね」と柔らかな笑みをたたえながら話した。
指揮官と主将の期待に山本は「今、チームが盛り上がっているのは前田監督と平林のおかげです。次は自分の番だと思っています。前田監督に任された区間を全力で走ります。最後の箱根駅伝では1区でチームに勢いをつける走りをしたい」と意気込みを明かした。
平林、山本に次ぐ戦力も続々と台頭している。今年の箱根駅伝3区4位の青木瑠郁(3年)、同4区4位の辻原輝(2年)、同7区7位の田中愛睦(2年)、同8区6位の鎌田匠馬(3年)、同10区10位の高山豪起(3年)ら実績を持つ選手は今季、さらに成長している。山下りの6区も、後村光星(2年)が前回10位以上の走りが期待できる。
第100回箱根駅伝を総合新記録で制した青学大が今季も勢力図の中心にいる。「青学大は今季も強い。青学大と戦うためには5区が鍵になります。青学大の若林宏樹君(4年、前回2位)は強いですから」と前田監督は話す。前回5区17位だった上原琉翔(3年)、前々回10区4位の佐藤快成(4年)らが5区候補に挙がる。「5区をしのげば優勝のチャンスが出てきます」と指揮官はもくろむ。
「最終目標の箱根駅伝で優勝するために、全日本大学駅伝を本気で勝ちに行きます。そこで勢いに乗りたい」と前田監督は駅伝シーズンを通しての戦略の一端を明かす。秋から冬にチーム目標を実現するための力を夏にしっかりと蓄えている。今年度の国学院大は新時代をつくろうとしている。(竹内 達朗)
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